深谷市 耳鼻咽喉科 耳鳴り めまい 中耳炎 耳管開放症 メニエール病 補聴器 花粉症 のどの痛み 気管支炎

急性低音障害型感音難聴

近年増加している印象の強い難聴に急性低音障害型感音難聴があります。これは、誘因なく低周波数を中心とした難聴(低音障害)が生じる疾患です。

急性低音障害型感音難聴の症状

症状は耳の閉塞感が中心で、通常はめまいは伴いません。突発性難聴がある日突然の発症であるのに対して、急性低音障害型感音難聴は2、3日前から何となく始まった、という場合が多いのも特徴です。
多くの場合、数日から2週間前後で症状は消失します。

低音障害は様々な疾患でも見られます

ただし、低音障害は様々な疾患でも見られるため、他の疾患との鑑別が問題になります。

低音障害を来す代表的な疾患にメニエール病があります。
メニエール病は、耳鳴・難聴を伴うめまい発作を繰り返す疾患ですが、この際の難聴の典型的な形が低音障害です。このため、当初はめまいがなく急性低音障害型感音難聴あるいは突発性難聴と診断されていた方が、その後めまい発作を繰り返しメニエール病と診断される場合もまれではありません。

また、低音障害型の難聴はストレス性難聴ともいわれ、睡眠不足や過労、抑うつ状態などとの関連も指摘されています。

急性低音障害型感音難聴の治療

治療としては内耳血流の改善薬・ビタミンB12などが使用されますが、難聴が高度な場合にはステロイドホルモン剤が使用される場合もあります。

基本的には経過良好な疾患ですが、的確な聴覚の検査、経過の確認が必要であり、耳鼻咽喉科専門医およびめまい相談医のいる医院への受診をお勧めいたします。