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アレルギー性鼻炎

近年、アレルギー性鼻炎患者の増加が指摘されています。アレルギー性鼻炎といってもスギ花粉症のように春先の特定の時期に限定して生じるものから、ハウスダストやダニといった年間を通して原因となるものまであります。
最近では初夏のハルガヤ・カモガヤに対するアレルギーや、ブタクサ・ヨモギ・アキノキリンソウなど夏から秋にかけてのアレルギーなども話題となっています。

アレルギー性鼻炎とせき症状、気管支喘息との関連もわかってきており、単に花粉症と言っただけでは済まされなくなってきています。
くしゃみ・鼻汁・鼻閉といった鼻炎症状に加えて、就寝中の咳が止まらない、風邪をひいた後に咳だけが続いている、などの症状がある場合にはアトピー性咳嗽や喘息様気管支炎など、アレルギー性鼻炎と重複したアレルギー性の気管支疾患を生じている可能性があります。従来の抗ヒスタミン薬に加えて気管支拡張薬などの併用が必要になる場合もあります。

新しいスギ花粉症治療 ~舌下免疫療法~

平成26年から、スギ花粉症に対する治療として舌下免疫療法が保険で行うことができるようになりました。これはスギ花粉症の患者さんに、最低2年間毎日舌下部(ベロの下)にスギ花粉抗原(アレルギーの素)を服用していただく治療です。

原因に対する治療ではありますが、全ての方に対して有効であるわけではなく、また治療の中断によって症状の再燃もあります。口の中のかゆみやしびれ、粘膜の腫脹などに加えて、重度のアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。

また、高血圧症などでベータ―遮断薬を服用中の方、重度の気管支喘息の方、妊娠中の方など実施いただけない場合もあります。実施にあたっては治療の効果、実施期間、副作用などについて十分に担当医師と相談していただくことが必要です。
従来の抗ヒスタミン薬の内服および点鼻薬治療によってある程度治療効果の得られている患者様には、お勧めいたしません。

鼻炎症状でお悩みの方は、果たしてアレルギーがあるのか、あるのであれば何に対するアレルギーがあるのかを調べることが重要です。
まずは、耳鼻咽喉科専門医のいる医院を受診していただくことをお勧めいたします。