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突発性難聴

突発性難聴は、ある日突然発症する高度の難聴をきたす疾患とされています。
原因には血流障害、ウイルス感染など様々な説があります。最近では、様々な原因で生じる急性で高度の難聴をきたす疾患の集合体ではないかと考えられています。

年齢層は青壮年から中高年を中心として、子供から高齢者まで広く及んでいます。めまい症状を伴う場合、そうでない場合にくらべて、難聴が高度な場合は最終的な聞こえの改善がやや悪いという統計があります。

突発性難聴の治療

治療は一般的にステロイドホルモン剤の使用が行われていますが、近年この効果に対しては本邦のみならず海外でも疑問がもたれています。糖尿病や肺炎の既往、高齢者など少なくともステロイドホルモン剤の使用リスクのある方に積極的に勧められる治療ではありません。

鼓膜を通してステロイドホルモン剤あるいはその他薬剤を注入する方法も行われていますが、明確に有効という結果はありません。本人の全身状態など総合して治療方法を選択することが重要です。

突発性難聴と診断された方を調べてみると、約50人に1人の割合で聴神経腫瘍と呼ばれる聞こえ(大多数がめまい)の神経の腫瘍が見つかります。この腫瘍の多くは良性であるため過度に不安を抱く必要はありませんが、定期的な腫瘍の大きさの確認が必要です。

また当初、突発性難聴として治療を受けた方で、その後、めまいと難聴の再発を反復され最終的にメニエール病の診断に至る方もいます。

突発性難聴は子供でも起こりますが発症頻度は低く、心因性難聴(検査時のみの見かけ上の難聴)やムンプス難聴などとの鑑別が重要です。

まずは、耳鼻咽喉科専門医のいる医院にて正確な聞こえの検査を受け、本人の状態など総合的に判断して検査、治療法を相談いただくことをお勧めいたします。