深谷市 耳鼻咽喉科 耳鳴り めまい 中耳炎 耳管開放症 メニエール病 補聴器 花粉症 のどの痛み 気管支炎

急性中耳炎

急性中耳炎は、鼓膜の奥の中耳と呼ばれる場所に炎症が生じた状態をさします。炎症の原因は多くが鼻からの細菌の侵入によりますが、ウイルス性の場合もあります。

急性中耳炎を繰り返しているお子さんは
耳の症状とともに鼻の症状にも注意を!

小児では鼻の奥と中耳とをつなぐ耳管というトンネルが太くて短いため、鼻からの細菌が侵入しやすいと言われています。また、小児は鼻炎を反復しやすいことも急性中耳炎が小児に多い原因の一つになっています。このため、急性中耳炎を繰り返しているお子さんは耳の症状とともに鼻の症状にも注意が必要です。

急性中耳炎といってもその炎症の程度は様々です。軽い耳痛のみで熱もなく、感冒症状なども無い場合には抗生物質などを使用せず、耳と鼻の処置だけで様子を見ていただく場合もあります。
一方で、熱や耳痛が続き鼓膜の腫脹が強い場合には、抗生物質の服用に加えて鼓膜を切開し排膿(膿を出す)処置が必要になる場合もあります。

中耳炎は癖になりませんか?

お母さま方からよく、「中耳炎は癖になりませんか?」と尋ねられます。確かに急性中耳炎は何度も繰り返し罹られるお子さまがいる一方で、全く中耳炎になったことが無いというお子さんもいます。
私自身は実は中耳炎には罹ったことはありませんが、兄は中耳炎を反復し、毎週のように耳鼻科へ通院していました。違いといえば兄は小さい頃から保育園に預けられ、よく鼻すすりをしていました。私は保育園には行かず家で母と畑で遊んでおり、鼻たれでもありませんでした。

急性中耳炎では集団保育の有無など環境面での問題、鼻炎・副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎など個々の体質の問題、鼻すすりなど習慣の問題が関与しているといわれています。このため、急性中耳炎を繰り返しているお子さまに対しては、単に抗菌剤の使用のみではなく、背景や習慣・鼻疾患へのアプローチが必要になります。
急性中耳炎を繰り返されているお子さまは、耳鼻咽喉科専門医のいる医院で、耳とともに鼻の診察と処置を受けていただくことをお勧めいたします。